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はじまりは、
サントリーホール。
2001年の12月23日、ボクはサントリーホールにいた。「キクチさん、きいてみてください」と、おせっかい仲間のはらださんに誘われたからだ。演奏するのは、女性ピアノデュオ「デュエットゥ」。もともとピアノがすきだったから、ボクはヒョイヒョイとでかけた。演奏はもちろんたしかなものだったけれど、演目やないしょの演出=「音楽のおもちゃ箱」などもあって、それは楽しいステージだった。しかもおしゃべりが、上手だ。
.......その日から、スクールコンサートの準備ははじまった。
スクールコンサートのねらいは、つぎのようなものだ。
1 ふだんクラシック音楽に接することの少ないこどもたちにその機会を与えることにより、感動を創出し、音楽への理解と演奏会でのマナーを深める。
2 開催および受け入れ準備にこどもも参加させることにより、そのプロセスをこどもたちの「学び」に結びつける。
3 インターネットライブを通じて(世界の)学校をつなげ、学校間のインターネット活用の有効なスタディとして、双方向での交流がはじまるきっかけづくりをする。
やるべきことはたくさんあった。会場校を決める→小学校PTA連合会・小学校施設開放運営委員会・青少年対策地区委員会・町内会へ参加をよびかける→渋谷区と渋谷区教育委員会の後援を得る→20の渋谷区立小学校の校長先生に協力をよびかける→案内パンフレットを、学校から全校生徒に配付・回収してもらう・・・。
それを、短期集中でやった。「いいことだから、いっしょにやりませんか」。渋谷区という水に投げたちいさな石ころが描いた波紋は、うれしいことに、すぐさま大きな共鳴となってひろがった。時間的によゆうがなかったにもかかわらず、5月5日に向かい、多くの人の力がひとつになって、すべてはスムーズにすすんでいった。
飾りつけの準備。
大学生と中学生のコラボレーション。
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| 4月27日28日29日と連休の3日間は、加計塚小学校体育館地下の会議室を占領して会場の飾りつけの準備だ。おせっかい塾学生スタッフと近所の広尾中学校生とのコラボレーション=「いっしょに汗かき」。 |
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| 大学生がまんなかにおおきな絵をかき、そのまわりに、中学生に好きなようにたくさんの絵をかいてもらった。大学生にとっても、こどもに指示をだしたり、はしりまわるこをまとめたり(これがなかなかエネルギーがいる)は、いい経験だったにちがいない。 |
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2002年5月4日。
スクールコンサート前日。
午後1時から会場の準備、のつもりで会場となる体育館にいくと、地域の人たちによって、もう300くらいの椅子がきれいにならべられていた。受付や救護コーナーも明日を待つばかり。
「朝からやっときましたよ」
PTAの野沢さんがにっこり笑っていった。ボクはただ、地域のみなさんのおどろくほどの手際良さ、しんじられないようなスピードにただ感心するばかりだった。夕方5時、全体会議で明日の段取りを確認しあい、さあ、あとは当日の飾りつけを残すのみだ。
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