2002年5月5日。
スクールコンサート当日。

前日まで東京はぐずついていたが、5月5日は朝からまぶしい太陽がてりつけ、ゴールデンウィークたった一日だけの、快晴となった。8時には、会場に入らなければならない。ヤマハが手配してくれた、グランドピアノがはこびこまれるからだ。
JR恵比寿駅から学校までの誘導にスタッフが立ち、入り口の校門脇では、おまわりさんも交通 整理にあたってくれている。万全だ。
学校から、クラシック音楽を本格的にストリーミングするという、たぶんはじめてのこころみ。インターネットで世界へ生中継するために、10人ほどのヒビノのストリーミングチームは、映像と音響のチェックに余念がない。持ちこまれた機材も、エンコーディングマシン、複数のパソコン、何十本ものケーブル。ピアノの両サイドにPA(プロオーディオ)用の大きなスピーカー、それにテレビカメラが2台と大がかりなものだ。
9時、地下の小体育館でスタッフが全員集合。ボクと校長先生があいさつしたあと、PTAの野沢さんがその日の役割分担を発表する。野沢さんの手際の良さはいつもみごとだ。たくさんのボランティアの人それぞれに、てきぱきと役割を発表していく。
2台のピアノの調律もすすみ、11時になると「デッエットゥ」のリハーサルがはじまった。5つにわけられた受付にも、20人以上のボランティアの人がスタンバイ。救護コーナーには、2人の看護婦さんがあたる。もちろんボランティア参加である。
来賓(らいひん)席には、小倉基渋谷区長をはじめ、渋谷区教育委員会教育長、区議会関係、区立の小学校校長と教頭先生、各PTA会長、地元諸団体会長などがずらりとならぶ。保護者席も、おとうさんおかあさんでいっぱいだ。ピアノを半円形にかこむように床にすわったこどもたちはみんなしずかに開演をまってくれている。
午後1時40分。満席になったのをたしかめて、定刻より10分おくれでスタート。このコンサートは、あくまで「キッズファースト」=こどもが中心。ボクのあいさつにつづいて、来賓のあいさつは渋谷区長さんだけにした。
オープニングセレモニーがはじまる。学生スタッフはるなちゃんの英語のナレーションにつづいて、おそろいのTシャツを着た5人キッズが、順に世界のこどもたちにあいさつ。

「ハロー!」中学1年のまゆみちゃん
「ニイハオ!」小学校5年の準くん
「ボンジュール!」中学1年の成美ちゃん
「アンニョン ハセヨ!」小学校5年の修三くん
「こんにちわ!」中学1年の真生ちゃん
さて、いよいよ、みんなの大きな拍手にむかえられて、赤と緑の衣装を着たふたり「デュエットゥ」の登場だ。
やさしいおねーさんという感じで、おしゃべりをまじえながら、こどもたちをどんどん音楽の世界へひきこんでいく。

♪ おさかな天国
♪ リベルタンゴ      ピアソラ作曲・デュエットゥ編曲
♪ 天国と地獄       オッフェンバック作曲
♪ ピクミン
ここでこどもたちが歌いはじめ、思いがけずかわいいコーラスつきの演奏となった。

♪パガニーニをたたえて   クルターク作曲
♪手拍子によるクラッピングミュージック  ライヒ作曲

♪ おもちゃ箱コーナー 
かけてあった赤い布をとると、なんと2台のおもちゃピアノが登場。それをつかったたくみな連弾に、会場がおおいに盛りあがる。
♪チョップスティック
♪エンターテイナー     ジョップリン作曲      
ふたたび、ほんもの?ピアノの演奏へ。

♪ミッキーマウスのマーチ
♪ 夜明け         デュエットゥ作曲
♪ 愛のあいさつ      エルガー作曲
♪ 白い恋人たち       
♪ 明日があるさ!
       
♪ アンコール
あらかじめ、こどもたちからリクエストをもらっていた。それにこたえて、いちばん多かった「星に願いを」がステージの最後を飾った。
2人のこども代表が、「デュエットゥ」にお礼の花束を贈る。約1時間30分のステージだったが、進行に集中していたボクにとっては、アッという間に思えた。
午後4時。運営スタッフが打ちあげにあつまっている、というので、学校の家庭科室にいそいだ。のぞいてみて、おどろいた。ざっとみて、60人以上はいる。ひろいへやが、いっぱいだ。コンサートをやりとげたという満足感がひとつになり、家庭科室をみたしている。ボクはみなさんにお礼をいった。もう、それしかなかった。
 
翌日。会場校である、加計塚(かけづか)小学校の吉川校長先生から連絡があった。「受付の集計が出て、コンサート当日の参加者は運営ボランティアスタッフを入れて499名。スタッフが70名ほどだったので、来場者は約430名にものぼりました!」

音楽で、世界のこどもたちを結ぶこころみ。
ボクは、きみの創造力をノックしたかった。


<メール集>

英国王立音楽院でのデュエットゥの先生、 Ronald Cavayeさん
> From: Ronald Cavaye
> Hello,
> I am the teacher of Duetwo in London!
> I hope I can see them play at your school tomorrow.
> Say hello to them from me!
> Yoroshiku o-negai shimasu!

中学1年 智美ちゃん
> スクールコンサートは楽しかったです。
> テレビでも観れると嬉しいです。

小学校1年 虹之介くん
> 僕の知ってる曲がいっぱいあったよ。
> 歌も歌えて楽しかった!

保護者
> 私の友人も2家族来てくれて
>「開催の主旨にピッタリの素敵な出演者だったね」
>と喜んで帰っていきました。

区立中幡小学校の杉原校長先生
> インタ−ネットライブ(スク−ルコンサ−ト)の
> 大成功を心から祝福いたします。
> おめでとうございました。

ボクのホームドクターでおせっかいネットの細田先生
> 成功おめでとうございます。
> スクールコンサート、インターネットで拝見しました。
>音も素晴らしく、素敵なコンサートでした。

学生スタッフ 高橋哲哉
> ・・・半日熟睡しました。夢さえもみなかったです。
> お話したいことが山盛りでメールで書いてると夜が明けるので、
> 取り急ぎご連絡まで・・・。

学生スタッフ 小林純子
> 渋谷区という大都会の真ん中で、GWの中日にあれだけの人
> (お客様やスタッフ、協力的な企業の方、お役所の方、皆を含めて)が
> 小学校に集まったということに感激しました。
> 感激、感動・・・うまく言えませんが、
> 「まだまだ世の中捨てたモノじゃないな」という
> 気持ちがしたことも、確かです。

九州の佐賀から飛び入り参加の光武さん
>感謝と云う言葉の意味

> 何から書いて良いのか解らないぐらい素敵なそして特別な子供の日でした。
> 平成14年の子供の日(おせっかいの日)にあの場所に自分が存在できて、
>菊池さんとおせっかい塾の若い才能達(本当にすごい!!)と共に
>汗をかくことが出来たことは、凄いパワーを僕に与えてくれています。
> 感謝と云う言葉の意味を体と心で感じることが出来た子供の日でした・・・

学生スタッフ 芦部玲奈

>あの興奮の「おせっかいの日」から早三日ですね・・・。
>本当にお疲れさまでした。
>あの日は感動と興奮であっという間に駆け抜けていったような気がします。
>そしてこの二日間はふと気がつくと、コンサートのこと、おせっかい塾のこと、
>コンサートに関わったいろいろな人のことを思い出しています。

>「おせっかい塾にいる人たちはあったかい」
>かりわ君が準備中の体育館で口にした言葉です。
>その言葉に私の心がとてもあたたかくなりました。
>そして、私自身もそう感じています。

>この2ヶ月あまりで、あったかくて、
>熱いハートを持ったたくさんの人たちに出会うことができました。
>そして、子供たちはやっぱりきらきら輝いていました。
>あのやさしいかわいらしい歌声!
>思わず涙が出そうになりました。

>菊池さんがおはように書かれていた言葉、
>“ほらだんだん、おせっかい塾には、愛が集まる”。
>その通りですね!
>たくさんのたくさんの愛を感じた5月5日でした。

学生スタッフ 片平未麻
>2002.5.5おせっかいの日を振り返って

>最近スクールコンサートのような
>みんなで楽しい場を共有する機会が減ってきている中で、
>あれだけ多くの子供達、保護者達が参加するイベントに立ち会えるというのは
>非常に嬉しい事です。

>子供達の満面の笑みと同時に、
>心地よい音楽に体をゆすっているお父さん、お母さんを多数見受けられ、
>大人たちにとっても貴重な場になったのではないかと感じます。
>肌で楽しさを感じたコンサートでした。

>5月4、5日を手伝わせていただき、自分自身を高めるきっかけになりました。
>おせっかい塾スタッフはいろんな能力にたけた人が多く、非常に刺激を受けました。
>多分おせっかい塾に参加しなければ、出会う事が出来なかったでしょう。
>私も、自分の動物に対する思いを子供達に伝えていければいいなと思っております。

WE ARE OSEKKAIZ!
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