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「ボクは、なんのために
生きているのか。人間たちはなぜ、ボクたちのすむ環境をこわそうとするのか.....
自分たちの環境をこわしているとも気づかずに.....」
ボクは哲学するうさぎ |
ねずみじゃないよ、うさぎだよ。
かわいいでしょ!エッ、ねずみだろう、ですって?.....ブツブツ。れっきとした、うさぎです!じゃーなぜ耳が短いの?.........ハイ、おこたえましょう。(以下シロート考え)うさぎはおおくの場合逃げ場のすくない草原にすんでいて、外敵が近づくのをはやくキャッチしなければならない。ちいさな物音も聞けるように、集音装置として耳がおおきくなった。でも、この
なきうさぎは、岩場の穴をすみかとしているから、集音装置の大きな耳は必要ない。それよりも、岩場や巣穴をすばしっこく動けるように、ちいさくでっぱりをなくし、できるだけまんまるにつくられたってことかな。それに、うさぎであるなによりの証拠は、上あごの前歯(門歯)の裏側にも歯がついていて、歯が二重になっていることだ。
氷河の旅人。
ヴュルム氷期とよばれる、いまから3〜4万年前 (さすがにボクも、生まれてなかった)。
氷河が発達して海面が下がり、大陸と北海道が陸続きになっていたころ、なきうさぎははるばるシベリヤ大陸から北海道にやってきた。やがて大陸と北海道は海でへだてられ、そのまま高山地帯に残されたことから、「氷河期の生き残り」ともいわれている。
大きさは、15cmくらい。北海道の大雪山国立公園にすみ、その名のとおりキチッキチッ、ヒュルルルルと鳴く!
コケモモやエゾムラサキツツジなどの葉や茎をたべ、高山植物の花も大好きだ(こんな花どろぼうなら罪にならない)。岩の上で瞑想(めいそう)する「哲学者のポーズ」は、めちゃめちゃかわいい。それに、うしろから見ると、なんと笑えるほどまんまるである。まるといえば円。円相といえば永遠.......。(円は無であり、同時にすべてである......ハハ)。つまり、なきうさぎは、そのからだに宇宙の真理をやどしているのだ。
ちいさな環境メッセンジャー。
このちいさな生き物は、いつのまにか、ボクのこころにもすみついていた。自慢のビデオコレクションもしっかりつくった。その、愛すべきなきうさぎの住み家が、リゾート開発やトンネル工事、道路建設によってどんどんうばわれているという。リゾート地を便利に結ぼうと計画された士幌高原道路は、幸い中止になったが(当然でしょう。開発は、つまり破壊である。「便利のなにが悪い」「人間の便利となきうさぎとどっちが大事だ」というオーボーな20世紀的価値観はもう通
用しないってことでしょ。)、いまだに道路開発や森林伐採による環境悪化のきけんにさらされている。
なきうさぎは、きれいな空気のなかでないと、生きていけない。空気がよごれてなきうさぎが生きられなければ、人間のからだにだってわるいということだ。なきうさぎは、大切な環境メッセンジャーなんだね。なきうさぎを守ることは、つまり、地球環境を守ることでもある。
このたいへん貴重な生き物が、いまだに天然記念物にも指定されず、なんの保護対策もなされていないという。それをいいことに、ペットとして売る、とんでもないやつも現れた。「こどもとちきゅうの未来を心配する」おせっかい塾としては、もちろんだまっていられない。すぐに行動をおこすタイプのボクは、さっそく「ナキウサギふぁんくらぶ」に入会申しこみをした。はやく返事がこないかな。
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