地域社会の本質は、「おせっかい」だった。
かつてこどもたちは、家庭や学校と連携した地域社会のなかで、近所の大人たちに 見守られて育ってきました。水辺や裏山、夕暮れどきの公園、道端には、おせっか
いがあふれていました。たとえ他人の子でも、自分の子と同じように心配する。こ どものことを心配するのに理由はいらない。そこにあるのは、素直な愛情です。し
かし、核家族化、自分主義が広がるにつれ、隣の人とあいさつもかわさない希薄な 人間関係のなかで、おせっかいがマイナスイメージを持つようになり、うとまれ、
やがて地域社会は失われてしまいました。
よってたかってこどもを育てていた地域社会。その本質は、「おせっかい」ではな かったのか。おせっかいをなくした、つまり人間関係のない街は、地域社会ではな
く単なる地域でしかありません。
これは、「失われたおせっかいの復活」こそ地域社会再生のカギ、というコンセプ トのもとに、おせっかいはいいことだ、と信じて疑わない人たちによる、地域社会
再生の試みです。たのまれもしないのに、日本の未来を勝手に心配している。そん な隣近所の大人たちが集まりました。ここでは、もう、おせっかいをがまんする必
要はないのです。